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ロープウェイは、標高4000mのラパスの都市交通手段、 [マチュピチュ・ウユニ塩湖]

朝10時45分にクスコを飛び立ち、12時半には、ボリビアのラパスに着いた。2時間もかからないフライトなのだが、国境を超えるのでそれなりに時間がかかってしまう。
ラパスの空港は、厳密に言えば、ラパス市内ではなく隣町のアルトにある。正確にはエル・アルト国際空港と呼ばれる。標高4150mにある世界最高標高の国際空港として知られている。酸素濃度が薄いためにエンジンの燃焼効率が悪いとか、揚力発生能力が低いなどの難問があるようだ。
標高が4000mもあると、気圧も低いので、持っていたあめ玉の袋がパンパンにふくれあがってしまう。ご飯はおいしく炊けるのかなぁ。もしかして体重は軽くなっているかも。

そういう町で、これからロープウェイに乗って昼食を食べるレストランに行く。ロープウェイ乗り場は、空港からバスで10分ほどのすぐ近く。2014年5月に開通したばかりだ。
写真は、エル・アルトのロープウェイ乗り場。
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現地の人も乗ってくる。
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この方は、ここで降りた人かな。
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さて、ロープウェイが動き始める。ロープウェイというと、まずは上がっていくもの、と思う。だが、ここは違う。下がっていくのだ。標高4000mともなると、常識が通用しないことも出てくる。
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眼下にエル・アルトの民家がぎっしり。
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すり鉢状に広がる土地は家ばかり。エル・アルトはラパスの衛星都市なので、どこからラパスなのか、わからない。埼玉、神奈川、千葉、東京を含めて東京近郊と言っているのと同じで、この辺全体が、ラパスだ。
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山のほうを見れば、遠くに雪を被ったアンデスの山々が見える。ボリビアでは標高6500mほどの山もあるのだ。
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はるか行く手の下のほうに、高層ビル群が見えてきた。
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それにしても、このおびただしい民家。エル・アルト市の人口は118万人とあった。ラパスは100万人に満たないようだけど、おおよそのところ、200万人近くが、このすり鉢のまわりに住んでいるのだ。
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民家の上をなめながら滑るロープウェイは世界広しといえども、ここにしかないだろう。
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ロープウェイはどんどん下りていく。ラパスの中心街の標高は3600mだから、500mほど下りる計算になる。
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やはり標高が高いところは、住みにくいようで、お金持ちは、すり鉢の底のほうに住んでいるそうだ。高くなれば空気が薄い上に、坂道を登ったり下りたりしなければならない。
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このロープウェイができたおかげで、今まで車で30分かかっていたところに10分で行けるようになったとか。
庶民の足にもなっているようだ。
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駅が見えてきた。これは途中の駅で、私たちが降りるのは、その次の駅。そこが終点になる。
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駅を素通りして・・・・
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これはお墓だって。団地方式のお墓なんだ!
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お墓の続き。ラパス最大の墓地だそうだ。
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そろそろ終点。
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10分間のスリル満点のロープウェイでした。
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このようなロープウェイは現在、3本運行されていて、さらに6本ものロープウェイが計画されているそうだ。
ラパスは家が密集しているし、地下には102の水脈があって、地上にも地下にも線路を作ることができないとのこと、バスが庶民の足だったが、それも限界にきていて、窮余の一策としてロープウェイがつくられている。
その地下水脈やアンデスの山からの雪解け水のおかげで、水には困らないそうだ。

今乗った区間は2.4km。現在運行中の合計距離は10kmに及ぶ。ゴンドラの定員は10人、1時間に3000人を運ぶことができるそうだ。ロープウェイとしては、世界最高標高だそうだ。都市交通としてのロープウェイの距離数も世界最高だとのこと。

すごいところに来たものだ。


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