ラパス”月の谷”プチハイキング [マチュピチュ・ウユニ塩湖]
ラパスの中心街は標高3600mくらいだが、そこからさらに下った標高3400mあたりのところに「月の谷」という奇岩でできた景勝地がある。近くまでくると、月の谷という名前があまりピンとこないが、ウユニに行く前にラパス郊外のキリキリ展望台から、このあたりをカメラをズームアップして見たときは、本当に月の表面のように灰色で死の世界のようだった。月の谷とはよくぞ名付けたものだと思った。
手すりがついていて安全対策はされているものの、滑りやすく、アップダウンが結構あって、中級ハイキングコースなみのきつさがある。
氷河によって削られた土が堆積した地層が、さらに雨によって浸食されてこの奇岩になったという。だから、岩ではなくて、土なのだ。とても脆い地層なので、雨が降ると形が変わっていくらしい。
サボテンが咲いている。時期がはずれているらしくて咲いているのはほとんどなかったけど。
谷に分け入ったかと思えば、見晴のいいところもある。向こうに見える女性3人組はタンクトップに短パンで帽子もない。欧米人は、だいたいこのスタイルだ。
一方、日本人は、帽子はもちろん、長そでのシャツに必ず足元まであるズボンを穿いている。だから、遠くから見ても、日本人の集団か、そうでないかはすぐにわかる。
脆い地盤のすぐそばまで民家がせまっている。不法建築らしいが追い出そうとしているわけでもなく、地盤がくずれたときの言い訳ぐらいの意味しかないのではないかしら。日本の海岸でも別荘地が波で削られて、家が無くなったりしているが、それと同じことが起きても不思議ではないだろう。
危ないからと言って護岸工事みたいなことをやっているわけでもないし。
見学コースはちゃんと通路を作っているからいいけど。
この花、ウユニ塩湖のインカワシ島にも咲いていた。あそこは3700mで、カメラを向ける元気も残っていないほど消耗していた。ここも標高3400mだから息が切れる。
オオー、コワー。
橋をかけて歩きやすくしているとはいっても、地盤そのものが脆いので雨でも降ったら土砂崩れでもおきそうだ。だが植物の生え具合を見る限りでは、雨はあまり降らない様子だ。そのかわりにアンデス山脈から流れてくる地下水がふんだんにあるので、人間の飲み水には困らないようだ。
崖にかろうじてしがみついているサボテン。ガンバッテルネェ。
オチルナヨ~。
こういうところで、花をみるとうれしいですね、色があって。
これはルピナス。もう実がなっている。ルピナスはニュージーランドの原野のような涼しいところの植物だと思っていたけど。
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