標高3400mでのゆとり [マチュピチュ・ウユニ塩湖]
マチュピチュとウユニ塩湖の観光が終わってしまうと、なんとなくのんびりムードが漂う。ここ”月の谷”のハイキングも標高3400mのきつさがあるものの、ウユニ塩湖の標高3700mをクリアしたので、もうここまでくるとなんとかなるだろうと思う。”月の谷”はラパスの大都会のすみっこだから、なにがあってもなんとかなる範疇に入っている。
ということなので、ハイキングといってものんびりマイペースで重たい一眼レフを持って歩く。それにこの標高にかなり慣れてきたのだろう。
だけど、正直なところ、この重たいレンズのついたカメラを持ち歩くのはもう今回が限界かもしれない。
標高3000mを超えるとやっぱり息がきれる。でもウユニ塩湖ほどではないから、標高3500mがこれからの旅行先の目安になりそうだ。となると、富士山はどうかなぁ。
ラパス”月の谷”の旅行のレビュー記事などを読むと、あんまり評判はよくない。がっかりした~、という記事が多い。そりゃ、ウユニ塩湖の圧倒的な大自然を見た後、ここにくると、規模も違うし、美しさも違うし、大都会のすぐ近くという手軽さからくる重みのなさはしょうがないですね。
だけど、ここにこないとわかりにくいこともある。月の谷から察するに、ラパスの地盤は極めて脆弱だということ。ちょっとでも雨が多くなってしまうと、大災害が発生するのではないだろうか。そう思って土砂災害、ラパスのキーワードで検索してみると、出てくること出てくること!!! やっぱりかなり危険なところなんだ。
ラパスの地形を改めて見てみると、氷河の流れがあったU字谷の上に市街地がのっかっている。だから標高の低い”月の谷”までくると、氷河に流されてきた土が堆積することになるのだ。そして雨によってその土が日々浸食され、”月の谷”の風景を作っている。
こういうことは”月の谷”の視点からラパスをみてみないとわからないことだ。本当に来てよかったと思う。
岩のてっぺんにあるサボテンだって、風前のともしびみたいな運命にあるのだろう。
その、サボテンを記念に撮っておこう。
民家が近くに見えたので、ここでハイキングは終わりかと思ったのだが・・・・
まだ登っていくらしい。
土地はもう砂漠といってもいいような地合いだ。乾燥地に強そうな植物が生えている。
可憐な花をつけている草もたま~にみかける。
だけど、やっぱりサボテンがここには一番似合うようだ。
ボリビアの民族衣装を着たおじさんが歌を歌っていた。やっぱり都会の中の観光地ですね。お賽銭箱もあったので遠巻きに歩いた。
とうとう出口に到着した。1時間ほどのプチハイキングだった。
”月の谷”のゲート。
ここでバスに乗ってホテルに向かう。バスから遠くに見える街並みにあるホテルまで、下っていく。
ホテルはウユニ塩湖に行く前に泊まったのと同じホテルだ。部屋は違っていたが、同じようにぜいたくな部屋だった。ソファーにダイニングテーブル、キッチンまで備わっていた。今回の旅行の最後に泊まるホテルとしては申し分ない。明日の夜は、機内で過ごすのだ。
ホテルの部屋から眺めた景色。”月の谷”で見たのと同じような風景が見える。つまり、このホテルは脆弱な地盤の上に建っているということだ!!
早めの時間にホテルに到着したので、夕食までの間、近くの巨大スーパーウォッチングに出かけた。買うものはないのだけど。キヌアというひえみたいな穀物がアンデスの人たちの体力の源泉だというので、買った。最近、日本のテレビでも紹介されていた。帰国後、ご飯を炊くときに少しずつ混ぜて食べた。
夕方の散歩のときにみかけた光景。
ホテルの前にいた女性。
サッカーに興ずる女性。
働く女性。
街路樹。
コメント 0