マングローブがはぐくむ豊かな海岸 [ギアナ高地]
ショウジョウトキに出会って、ひと騒ぎしたのち、馬車は、丸い天井のついた休憩所のようなところで停まった。そこで私たちを歓迎するために歌をうたってくれるという。
写真真ん中のたいこをかかえた黒人のおじさまが歌手だった。
たいこでリズムをとって歌う様子は、アフリカのケニアでみたのと似ている。ガイアナのアフリカ系黒人の比率は30%を超えるので、アフリカの歌やリズムがガイアナまで伝わって残っているのだろう。
次から次へと3曲くらい歌ってくれた。
マングローブ再生センターの職員のみなさまは私たちを精一杯もてなしてくれていることはわかる。
だけど、まわりの風景を眺めているのも楽しい。
遠くに下校中の子どもがいたので、歌のじゃまにならないように、そぉ~~っと、カメラを望遠側にまわして双眼鏡がわりにみてみる。
自転車で帰宅する子どもたちもいた。
歌が終わると、マングローブ再生センターの職員の方が、これでセンター見学は終わりだ、という。
マングローブの生い茂る磯を見学させてくれるとばかり思っていた私たち。
あの、え~~と、マングローブは、どこに?????
堤防の向こうの林は全部、マングローブです、と職員。
いつも見ている職員の方たちからすれば、マングローブや磯辺など、ごくありふれた風景なので眺めて楽しむものではないのだろう。
ガイアナへ観光客は来ないし、ましてやマングローブ再生センターまでやってくる人は、ほとんどいないのだろう。だからマングローブの林が観光資源になることにも気づいていないのだ。
結局、海岸の堤防沿いに歩いてみましょう、ということになった。
堤防の上に登って海側をのぞく。潮はひいて乾いている。ここから海はみえない。
マングローブの根っこは、マングローブらしく根を大きく広げていた。マングローブをこんなに近くでみるのは、はじめてだ。写真右下の影は・・・。
少し歩くと素晴らしい風景が広がっていた。
写真の下の灰色が堤防。堤防越しに写している。
ショウジョウトキが群れをなして飛んでいる。
アメリカグンカンドリ
サンショクサギは日本人に見つめられて照れているのかしら。
泥にはかにがうじゃうじゃといる。
マングローブのあるところは、波が少なく、遠浅で、河口近くになるので、泥がたまりやすいそうだ。
なので、マングローブより海側の区域は干潟になる場合が多いとのこと。
遠くの岸部には白い鳥が群れをなしている。
望遠側でみてみたけど、何の鳥かよくわからない。ぼけてしまったし。
ここはマングローブのおかげで、野鳥にとっても天国なのだ。
マングローブ再生センターの素敵な女性は、一生懸命説明してくれる。
学校帰りの子どもが堤防まできていた。きっと、めずらしい日本人を見に来たんだと思う。写真OKと聞いたら、カメラ目線でみつめてくれた。ホント、かわいいネ。
堤防の外側にはマングローブの林があり、その先が干潟、海となる。
バスに乗り込み、ホテルに帰る、その途中でも学校帰りの子どもたちをよくみかけた。
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