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赤い岩でできたハスペの滝とジュラシックパークの撮影場所 [ギアナ高地]

パライ・テプイでロライマ山を眺めながらの気持ちのいい朝を過ごしたのち、4WDは、出発した。

今日は、ベンズエラのギアナ高地中央のグラン・サバナを走るほぼ唯一の道路を北へ向かって、ルエパの近くのチバトンというところまで行く。その間には、いくつもの滝があって、グラン・サバナ観光といえば、その滝めぐりになる。
グラン・サバナの標高は、大体、1000mちょっとくらいなので、熱帯とはいえ、快適な気温だ。

まず、パライ・テプイに行くときに、炭焼きチキンを食べたサン・フランシスコ・デ・ユルアニまで下っていく。
来る時と同じく、悪路なので時間がかかる。4WDでなければ走れないだろう。
それでも、ロライマ山の風景を見ることは、エンジェルフォールを見ることと並んで、今回の旅行の大きな目玉だったので、清々しい気分だ。
悪路の途中、モリチェ椰子の木が茂っているところで、写真ストップをした。
先住民のペモン族は、今も、椰子の葉で屋根を葺き、実を食べ、幹に巣食う虫を食べたりと、欠くことのできない木なんだそうである。椰子の木の生えているところには、必ず泉があるので、道に迷ってものどを潤すことができるそうだ。
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次に向かったのは、ハスペの滝だ。
昨日は、お天気の状況によって、ロライマ山の遊覧飛行を優先してしまったために、スキップしてしまったのだ。
今日の最終目的地からは反対方向にあり、30分ほどブラジル方向に戻ることになった。

この滝は、日本人に人気があるそうだからスキップするわけにはいかない。
人気の秘密は、川床が赤いこととどことなく日本的なムードがあるからではないか、という説もあった。
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この赤いのは、碧玉という岩で、英語ではジャスパー、スペイン語でハスぺ、となる。
水の中にじゃぶじゃぶと入っていくと気持ちがいい。
そのために、ラッシュガードで上下を揃えてきた。靴もかかとのついたサンダルだし、靴下もはいているから、虫よけになる。この旅行のために買い揃えたので、記念に足元だけ撮っておこう。
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リタイア組のおじさまも、こういうところにくると、童心にかえるようで・・・。
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滝の水が流れている方向。ちょっと水が少ない。
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名前のとおり、岩がきれいな色だ。それに表面がなめらかですべすべしている。
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色が違うところもある。
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自然の造形とは思えないほど。もしかしたら、このあたりは、ダイアモンドや金の鉱脈があり、かつてはにぎわっていたそうだから、人間の意図的なものがあったのかもしれない。そうだとしても、なんのためにこんな模様を???IMG_1234w.jpg

滝の帰り道で、見かけた子供たち。つるで編んだかごを背負っている。
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ここは、遊ぶのにも格好の環境のようだ。

滝の水辺に近いところで、青色に輝くモルフォ蝶をみつけたが、カメラで追い回すのは止めた。マチュピチュのインカ古道では、虹色のモルフォ蝶をみつけて、カメラで追いかけまわしたが、10枚以上も撮ったにもかかわらず、どれもピンボケで、がっかりしたのだ。
マチュピチュはアマゾン川の源流になる地域で、ギニア高地と同じく南米の北になるので、モルフォ蝶の棲息域として共通しているのだろう。

道には、こんなアリの巣も。
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しばらく走ったと思ったら、すぐに4WDは停まった。今度は、グラン・サバナを見渡すことができる地点だという。
グラン・サバナとは、ギアナ高地の谷間に広がる大草原を指している。地図でみると、ロライマ山やクケナン山のある地域と、エンジェルフォールなどのある地域との間に広がる平野になっている。その真ん中を道路が走っている。
グラン・サバナでは、ジュラシックパークの映画撮影が行われたというが、その映画をみていないので、ナルホドというわけにはいかなかった。
写真は、地点から右をみている。
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この地域も熱帯で雨の多いところなので、熱帯雨林が広がってもよさそうなところだと思う。そうなっていないのは、先住民のペモン族が野焼きを繰り返してきたからではないか、という疑念が湧きあがる。だが、ネットで調べてもわからなかった。なぜ、ペモン族が野に火を放つのかもわからない。ここは熱帯なので、暖を取るための焚き木は必要ないので、見通しがいいほうが、防衛上、よかったのだろうか。
現在、ベネズエラ政府は、規制にかかっているらしい。

写真は、地点の左側。
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咲いていた花。
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さて、4WDは、炭焼きチキンのサン・フランシスコ・デ・ユルアニまで戻ってきて、小休憩となった。ねむの木が茂っていた。IMG_1248w.jpg


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