SSブログ

刻々と変わるエンジェルフォール [ギアナ高地]

エンジェルフォールは、ジミー・エンジェルさんという人が1937年に金鉱脈をさがすために飛行機で飛んでいて見つけたので、エンジェルフォールと呼ばれている。エンジェルさんは妻と地質学者2名の計4人で、エンジェルフォールのある卓状台地であるアウヤン・テプイに着陸したが、離陸できなくなり、徒歩で、アウヤン・テプイを11日間かけて下りてきたという。
ということは、アウヤン・テプイは完全な卓状台地ではなくて、どこか、下に降りることができるようなところがあるということだ。

落差は979mで世界一だ。
アウヤン・テプイの標高は、2560mだから、現在、私たちのいる地点は、だいたい、標高1600mということになる。
落差は約1kmというが、下から見上げた限りではそれほど高くは見えない。
それより、山の頂上から滝が降り注いでいる異様な光景と、滝の山肌の、たった今、削り取られたばかりのような荒々しさが相まって、その姿だけをとっても世界一の名にふさわしい。
IMG_1847w.jpg

頂上付近の鋭い岩が何億年も前からそのままだとは思えない。
17億年前、ここにはゴンドワナ大陸があった。そして、ほとんど動いていないそうだから、地球最古の台地なんだそうである。柔らかい岩は削られ、固いところだけが、現在残っているという。

上の写真から1分後。
IMG_1848w.jpg

さらに1分後。IMG_1851w.jpg

滝の水は、岩の間から噴き出しているように見える。
今にも落下しそうな岩、これが何億年も同じなんだろうか。

上の写真からさらに1分後。
IMG_1852w3.jpg

さらに1分後、ふたたび、エンジェルフォールは雲に閉ざされた。
IMG_1859w.jpg

滝の下は、暴風雨状態らしい。近づく道はなさそうだった。あったとしても、観光客は危険すぎてとても入れないだろう。
滝の下のほうも、そのときどきによって、様子が、変わる。霧ばかりのように見えたかと思うと、次には水のすじが見えたり。

上の写真からさらに1分後。
IMG_1858w.jpg

さらに1分後。
見えたかと思うと隠れたり、えんえんとこの繰り返し。
IMG_1859w.jpg

朝の6時半に出発したというのに、もう9時半になっていた。
滝の展望台あたりで1時間以上も過ごしたのだ。
この間、展望台は、他のグループはだれも来なかった。おかげで狭い自然の岩の展望台でのんびりできた。
キャンプ場に泊まると、こういうゆったりした過ごし方ができる。

だが、もう戻る時間になったようだ。
10時近くなって、光は一段と明るくジャングルを照らしている。
IMG_1860w.jpg

下の川まで戻ってきたときは、エンジェルフォールは、雲でかくれたままだった。
IMG_1861w.jpg

だが、あっというまに雲がとれていった。
IMG_1878w.jpg

記念に山頂付近をもう1枚。
滝の直下でみるのとは角度が少し違う。
IMG_1880w.jpg


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。