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プエルトオルダスからカラカスへ [ギアナ高地]

カナイマ空港を出発した小型飛行機は、エンジェルフォール遊覧ののち、プエルトオルダスに向かい、途中、半島や島が複雑に入り組んだ絶景まで堪能させてくれた。

やがて、よくある農村風景になった。
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だが、また湖だ。
カロニ川が流れ込んで、ふたたびカロニ川として出ていく、湖だろう。
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街が見えてきたからプエルトオルダスはもうすぐだ。
プエルトオルダスのすぐ近くで、カロニ川は、オリノコ川に合流している。そこの合流地点から、数キロもの間、カロニ川とオリノコ川の本流は、水が混じりあうことなく、流れているそうだ。カロニ川はギアナ高地から流れる黒い水で、一方のオリノコ川は、白く濁っている。だから同じ川でありながら2つの黒と白の帯が流れているようにみえるそうだ。水温の違いなどから混ざらないそうだ。それが観光名所になっている。

残念ながら、飛行機からその合流しているところまでは見えなかった。
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プエルトオルダスは、ギアナ観光の拠点となる街だ。
カナイマには陸路で行けないので、空路に頼らざるをえないのだが、プエルトオルダスは、カナイマへの小型飛行機の拠点となっている。
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なので、私たちも、ここで小型飛行機から、大きな飛行機に乗り換えて、ベネズエラの首都カラカスまで行く。
ここの空港で、別送されていたスーツケースを受け取った。そのスーツケースにエンジェルフォールとカナイマのための2泊3日分の荷物を押し込んだ。
下写真の左隅っこで、スーツケースの荷物整理をしている。IMG_2325w.jpg

プエルトオルダスの空港で、昼食として、ビールとバナナとサンドイッチを食べた。暑いので、2ドルのビールがおいしい。
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この空港では、はじめてお土産らしいものを買えた。今までお土産屋さんというと、1ドルくらいの手工芸品しかみたことがなかったし、現地通貨を持っていないので、買えなかったのだ。
買ったのは、それでもナッツくらい。

またすぐ飛行機に乗った。
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また火事が見える。こんな町中でも野焼きをするのだろうか。
写真の川は、地図と照らし合わせてみると、オリノコ川のはずだけど、泥の色にはみえないのは光のせいかもしれない。
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プエルトオルダスからカラカスまでは1時間ほどのフライトなので、すぐに着いてしまう。
カラカスはカリブ海に面している町だ。写真に見えるのは、海だ。
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四角い積み木を並べたようなものは、どうもアパートのようだ。5階建てくらいだ。こんなに密集していたのでは、日照も得られないだろうけど、ここは熱帯だから日陰のほうがいいのかしら。
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カラカスの都会にまで、崖があるのは驚きだ。ギアナ高地の地質と関係があるのだろうか。
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カラカスの空港は、色とりどりの飛行機がある。
ベネズエラは石油が、ほぼただなので、飛行機の燃料に経費がかからない。したがって、飛行機会社はすぐに作れてしまうのだそうだ。その結果、飛行機会社が群雄割拠状態になっていて、いっぱいあるとのこと。
飛行機会社によって、機体の色が赤くなったり青くなったり緑になったり、なんともカラフルな空港だ。
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カラカス体験 [ギアナ高地]

朝、カナイマ空港を出発して、10人も乗れないような小さな飛行機でプエルトオルダスまで行き、さらに大きな飛行機に乗り継いで、夕方にはベネズエラの首都、カラカスまでやってきた。

カラカスでは、空港近くのホテルに泊まる。今回の旅行では最高に立派なホテルだ。

ホテルの斜め前にはスーパーマーケットがあるので、連れていってくれるという。いつもだと一人で行くのだけど、旅行中に感じた異常なインフレによる社会の不安定さが気になって、みんなにくっついていくことにした。今まで、お土産らしいお土産は買っていなかったので、お土産にラム酒でも買おう、とツアー仲間のほぼ全員が考えていたと思う。

スーパーに入って驚いたのは、品物がないこと。
棚はあるのだが、品物を置いていないところもある。品物を置いているのは、生鮮品など、買い置きがきかないもの。
日本でも一昔前に、トイレットペーパーが棚からごっそり消えたことがあった。そのときはオイルショックによる物資不足の懸念や、インフレを見込んで買いだめが起きたのだ。

ベネズエラのインフレは世界一なので、住民が買いだめに走っているのだ。

ラム酒は、棚にあったので、ツアー仲間は、ラム酒をかかえて、レジに並んだ。10人以上並んでいたが、すぐに順番がくると思ったのだ。ところが、レジでは一人の買い物の精算に5分以上かかっている。カードをどこかに突っ込んだら、しばらく応答を待っている。カード精算はコンピューターでやっているようだが、その処理に猛烈な時間がかかっている。

レジの行列は、いつものことらしくて、並んでいる人たちは、怒り出すこともなく、忍耐強く待っている。
結局、レジを通るのに、1時間以上もかかってしまった。住民は、多分、今買わないと、明日になると倍の値段になってるやもしれず、ともかく今日の値段で買いたいのだろう。

インフレの恐ろしさをまたみてしまった。

今まで人も住んでいないようなところを旅行していたので、あまり感じなかったが、カラカスのような都市部にくると、経済破たん寸前の深刻さがひしひしと感じられる。

買い物の後は、ホテルで夕食になったが、なんと個室を用意してくれている。

ウェルカムドリンクはミントが入ったカクテル酒だ。
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前菜は、モッツァレラチーズとトマトなどのよくあるサラダやスープが選べるようになっている。
久しぶりのまともなコース料理なので、写真に撮った。
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下はメインディッシュ。
左(上)が牛肉で、右(下)が魚。魚のあしらいが、けっさくなので、これも写真に撮らせてもらった。こんな魚が出てくるとは思っていなかった、とは魚を頼んだ人の弁。
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私たちがこんなぜいたくをしているのをベネズエラの庶民が知ったらどうだろう、と思わざるを得ない。
個室で見えないようにしているのも意味があるかもしれない。
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さて、次はデザート。ケーキと果物のどちらかを選べる。果物を頼んだ人は、またびっくりすることになった。桃のようなものと小さなリンゴが1個ずつにスイカやパパイヤが盛られている。
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飛行機便の都合でカラカスに泊まるスケジュールになっているが、カラカスでは空港近くのホテルに缶詰めになっていたのだった。多分、都心に観光客がいられるような状況ではないと思う。

翌早朝、カラカスを出発した。
パナマで飛行機を乗り換えるので、パナマ運河が見られるかと期待したが、窓際席にならなかったのは残念だった。
パナマ空港は、さすが、パナマの飛行機会社コパエアラインズの飛行機ばかりが並んでいた。
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パナマで飛行機を乗り継いで、今度はロサンゼルスまで戻ってきた。ロスアンジェルスから日本往きは10数時間もの待ち時間が生じるとのことで、またロサンゼルスに泊まる。日本に帰るのも大変だ。

ロサンゼルスでは、空港近くのホテルに泊まった。ホテルの部屋からは飛行機がよく見えた。
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ロサンゼルスのファーマーズマーケット [ギアナ高地]

ロサンゼルスから日本への乗り継ぎがよくないので、ロザンゼルスの空港近くのホテルに泊まった。だが、今晩の夕食はツアーにはついていないので、各自とることになっている。ホテルのレストランで旅行最後の夜をのんびりと過ごそうと思っていた。ロサンゼルスは車社会だし、ここはダウンタウンではなく空港利用者向けのホテルなので、散歩しながらレストランをさがすという楽しみはできそうもない。

ここで、添乗員さんが夕食のヒントを出してくれた。その中に、ファーマーズマーケットで食事をするという選択肢が入っていた。私を含めて全員一致でファーマーズマーケットに繰り出すことになった。問題は、どうやってファーマーズマーケットまで行くか、ということだった。タクシーを呼んだとしても、3,4台に分乗してファーマーズマーケットで再び落合わなければならない。いっそのこと、バスをレンタルしてみよう、ということで、さっそく手配をしてくれた。

幸いなことにうまくバスをチャーターできた。
バスに乗り込んで驚いたのは、床も天井もピカピカと光って模様が現れる。こんなバスはみたことがない。少なくともリタイア組みの多いツアー客が乗る観光バスではない。だけど、みんな、このバスに大はしゃぎだ。

写真左(上)はバスの中。
写真右(下)はバスの床。ト音記号をモチーフにしたようなデザインだ。
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死語になってしまったが、サイケデリックという感じ。窓ガラスに濃い色がついていて、外がよくみえないのが残念だ。

夕方の通勤ラッシュと重なったようで、道路の広いロサンゼルスでも渋滞して、30分以上かかったと思うが無事ファーマーズマーケットに着いた。20年以上も前に来たことがあるけれど、そのときは昼間だったし、記憶に残る風景とは異なる。
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大きなアーケードの中に入ると、食べ物屋が並んでいる。品物が豊富だ。
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かぼちゃ、3.99ドルね。まぁ、こんなものかな。
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共有のテーブル。
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日本の急須が!!
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ケージで飼っていたのではない鶏肉だって。ベネズエラでは全部、ケージではなく放し飼いだったなぁ。
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大量に並んだソース類、これぞ、アメリカン。
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で、食べたのは、韓国料理の焼肉やナムル。ビールによくあっておいしかった。
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こういうところで、日本食が恋しいなどと誰も言い出さなくて良かった。日本食だけは、日本の専門店できちんとお出しをとって作ったものを食べたいから。


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夜のハリウッド大通り [ギアナ高地]

ギアナ高地からの帰りのフライトの関係でロサンゼルスに泊まった夜、ファーマーズマーケットでたくさんのビールと朝鮮料理の焼肉でご機嫌になった私たち。急遽チャーターした観光バスは、ハリウッド大通りも立ち寄ってくれた。

地球最後の秘境と言われるギアナ高地からロサンゼルスの目抜き通りというのは、落差が大きすぎて、おのぼりさん状態だ。ユニセックスの世界は、関係なさすぎ。
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通りのタイルの星形の模様は、記憶に残っている。
マイケル・ジャクソンの記名入り星形。
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何十年か前にきたときは、お昼だったためか、こんなにおまわりさんはいなかったと思う。9.11以降は増えたのかもしれない。
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金色のお洋服のおじさまがいたり・・
それにしても、どうして、みんな歩いてないんだろう。立ち止まって金ぴかマンを眺めている。
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背中に羽が生えたお姉さまがあるいていたり・・・・
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なんとなく、立ち止まったり、座ったりしている人たち。
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まさか、宇宙から来た人に道を尋ねているのではないでしょうね。
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中世の騎士みたいな、なにかに扮装した人と記念写真を撮る人。
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お金を払わないでも2ショットの写真を撮らせてくれるのかしら。

こういう扮装がなんなのか、さっぱりわからない時代遅れの私たち。
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これは確かにチャイニーズシアター。記憶に残っている。
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そうそう、この前のタイルには手形と足型とサインがあった。
ベネズエラのグラン・サバナではジュラッシックパークの撮影を行ったというので、スティーブン・シュティルバーグのを記念に撮影しておこう。
ところで、この2本の足の影ってアタシかしら。こんなに長かったっけ。
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こういう人たちをみていると、だんだん感覚がおかしくなる。
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坊や、もう夜の9時をまわっていて寝る時間はとっくに過ぎているのだよ。
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そうだ、もう、帰って寝よう。


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ギアナ高地旅行の終わりに [ギアナ高地]

ロサンゼルスでのファーマーズマーケットとハリウッド大通りの観光までついた観光バスの緊急チャーターは、リーズナブルなお値段で楽しめて、ツアー仲間は大満足で、空港ホテルまで帰ってきた。こういう予想外の成り行きは、普通のツアーではなかなか実現できないだろう。

ロサンゼルスの朝食を終えると、もう成田行きの飛行機に乗るだけになる。
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ロサンゼルスの空港ロビーは来た時とは異なる場所で、見覚えがなかった。
座席は通路側。
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往きは羽田発、帰りは成田着というのは初めての経験だった。いつもは空港まで車で行って、車の1泊が500円くらいの安いところに停めていたのだが、そういうこともできず、スーツケースを別送し電車を使った。羽田の国際線発着が多くなって便利になったのは、いいかもしれないが、便によっては今回のような不便も発生する。

さて、
今回のツアーの主な行先は、下記地図の〇のところ。
青い〇はガイアナのカイエトゥールフォール、
緑の〇はロライマ山、グラン・サバナ、
紫の〇はカナイマのエンジェルフォール
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赤の線で囲まれたのが、ギアナ高地の地質を持つところ。
黒い線は国境。

こうしてみると、旅行では、ガイアナからブラジルを経て、ベネズエラに入ったのだが、ギアナ高地の真ん中をぐるっとまわっただけで、そのほかには、行っていないことがわかる。

ベネズエラの西側と南側にもギアナ高地と同じような特徴を持つ風景がひろがっているはずだが、そのあたりの情報は、よくわからない。
ということは、まだまだ未開の知られざる絶景があるのではないか、という期待が湧きあがる。
いつか、そちらにも行ってみたいものだ。

今回は、ついに一眼レフを持っていかなかった。ちょっと機能が多めの普通のデジカメを持っていった。一眼レフの反応のよさに慣れていたので、シャッターチャンスに間に合わないことがたびたび起きた。だが、重たいものを持ち歩けなくなった以上は、デジカメに慣れていくしかない。


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