パライテプイのロッジから [ギアナ高地]
サン・フランシスコ・デ・ユルアニで炭焼きチキンを食べたあと、いよいよロライマ山のふもとをめざす。
快適だった舗装道路をはずれて、でこぼこ道に入っていく。カメラ遊びなんてやってると、カメラを頭にぶつけそうになる。でもロライマ山やクケナン山が近づいてくるのがわかって、ぞくぞくする。
写真の右の山がロライマ、左がクケナン。
雲がどんどん多くなってくるので、雨のこないうちに急がねばならない。ヘリでロライマ山遊覧飛行をやることに決定したのだ。
それにしても、また煙、いったいどうなっているのだろう。
遠くのほうにもテプイと呼ばれる卓状台地が見える。真ん中のテプイはユルアニテプイだと思う。左のとんがった山は、ワダカイピエポという山。車がゆれているのでボケボケ写真ばかりだ。
車はどんどん坂道を登っていく。パライテプイの民家が見えてきた。ここの人たちは、ロライマ山に登る人たちの、ガイドやポーターなどを仕事にしているようだ。向こうに見えているのはクケナン山。
ロライマやクケナンとは反対方向に赤い屋根が見える。あれは学校だそうだ。
このパライテプイの村の一番高いところにあるのが、私たちが今日、泊まることになっているロッジだ。
到着して車を降りるや、すぐにロライマ山とクケナン山の写真を撮る。今にも雲にかくれてしまいそうなのだ。
これがロライマ山。ギアナ高地で一番高いところがあるのだが、見える範囲内にそのピークがあるのかどうかはわからない。テーブル状になっているから、ピークといってもよくわからないだろう。そのピークが、ガイアナ、ブラジル、ベネズエラの3国の分岐点になっている。
次は、お隣のクケナン山。クケナン・テプイとも呼んでいる。ロライマ山のあるテプイだけはロライマ・テプイとは言わないで、ロライマ山なんだそうな。ロライマは昔から最も崇められてきた山で特別らしい。
そして、まとめて、右がロライマ山、クケナン山、ユルアニテプイ。
反対方向には、ロッジがある。つまり、ロッジの真正面にロライマ山やクケナン山があるのだ。
ロッジの前の広場は、ヘリが発着する。
ロッジの脇に咲いていた花、なんでしょう。
景色を楽しんでいるうち、もうヘリが飛んできた。
ヘリは5人乗りで、ロライマ山へは、3往復することになっている。何番目のどの席に座るかを事前にくじで決めていた。
ヘリの下にあるちょっと大きな建物は、食堂だ。パライテプイに泊まるのは、私たちのグループだけだったので、ここの食堂が溜まり場になったのだった。
ヘリをこんなに近くでみたのははじめて。ものすごい砂埃が舞い上がったので、あわててロッジの裏に逃げ込んだ。
1番目に乗る人たちが待機している。
私は2番目。何番目のどの席に座るかで、運、不運があるようだ。
雲や霧が出てきてロライマ山に着陸できなかったり、急に雲が出てきてまわりが見えなかったり。座席も向かい合って座るので、見えにくい座席もあったり。
ヘリが、サンタ・エレナから飛んできたとき、子供連れの家族もやってきた。女性はママかと思ったら祖母ですって。風景を見にやってきたのかな。
ここからのロライマ山は素晴らしい眺めだからね。
ヘリはロライマ山まで10分くらい、うまく着陸すると、そこで20分くらい山頂に滞在して、また10分で戻ってくる。1往復に40分強かかる。
その間にロッジの中を点検する。上に蚊帳をつっている。これなら虫対策も大丈夫だ。トイレとシャワーもついていて、なんとか大丈夫そう。ただし、電気系統は夜の9時までしか使えないから、夜のトイレは懐中電灯が必要だ。シャワーは温かいのが出ないかもしれないようだ。だが、結局は、夜は起きなかったし、暑いので水のシャワーでもよかったのだった。
日本からのツアーで、ここまで泊まりにやってくるコースはあまりない。その理由として、まずは、サン・フランシスコ・デ・ユルアニからの猛烈なデコボコ道を1時間近く走らねばならないこと、そして自家発電の容量の問題があることなどがあげられると思う。
だけど、この景色はそのデメリットを補って余りあるものがある。
ロッジ点検はそこそこにして、景色を眺めよう。
ロライマ山から左にはテプイ(卓状台地)が点在している。ここはパライテプイ、前に広がるグランサバナと呼ばれる大草原も雄大だ。
ここまでやってきてしみじみ、ヨカッタ~と思った。
さっき、ヘリでやってきた坊やもロッジの前の椅子で景色をみつめていた。
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