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ロライマ山が見えた [ギアナ高地]

ベネズエラに入り、しばらくして休憩したロッジは、観光客でにぎわっていた。このあたりから北へ200kmほどは、グランサバナと呼ばれる大草原になっている。大小の滝が散在する観光地なのだ。
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私たちの4WDは、サンタ・エレナという町に入っていった。ガソリンが只なので、車が多い。説明によると、ガソリンはいいのだけど、道路などのインフラができていないとのこと。駐車場、信号機、運転マナー、車の点検など、車に伴って必要になってくることは多い。
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ギアナ高地観光の中の目玉として、ロライマ山遊覧飛行、というのがある。ロライマ山にヘリで行ってロストワールドの世界を垣間見る、というものだ。その拠点になっているのが、ここ、サンタ・エレナである。ここからヘリを飛ばすのだ。

だが、私たちは、サンタ・エレナからさらにロライマ山に近い、パライ・テプイまで行き、今日の夕方、そこからヘリを飛ばすのだ。

そのロライマ山が見えてきた。
右がロライマ山、左がクケナン山、どちらもギアナ高地特有の卓状台地になっている。
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途中で、ハスペの滝に寄って遊ぶことになっていたのだが、どんどん曇ってきたので、雨になる前にロライマ山遊覧飛行をやったほうがいいのではないか、ということで、ハスペの滝は、明日になった。

だが、その前に昼食をとらねばならない。昼食は、サン・フランシスコ・デ・ユルアニという村になる。
そこに急行している途中で、またしても火事らしきものが見えた。
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観光客向けのロッジが見える。このあたりはグラン・サバナやロライマ山の観光客向けの設備が整っている。舗装道路沿いなので利便性はあるだろう。
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グラン・サバナの標高は、だいたい1000mくらい。向こうに見えるロライマ山の高いところは2800mくらいある。
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あら、またしても火事。
どうしてこんなに火事が多いのだろう。焼畑もするようだが、火事も多いようだ。
そもそもグラン・サバナも100年くらい前には、森林だったのが、火事で燃えてしまったのだという。

黄色い荷物を積んでいるのは、グループの2号車。
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昼食をとる村、サン・フランシスコ・デ・ユルアニに到着した。
観光客もぽつぽつといるし、街並みも観光客を意識した造りになっている。
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おばさまが焼いているのは、炭火焼チキンだ。焼きあがるとお鍋に移して保温している。
私たちが食べたのは、このチキンだった。
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熱々の焼き立てチキンをぶつ切りにして出してくれる。サラダはトマトときゅうりと玉ねぎのスライス。
もう一皿が、バナナのソテー。これがおいしい。
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食べながら炭火焼を眺めていると、時折、観光客が通りかかるのが見える。
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食べたあとは、記念に、炭火焼チキンを背景に、百日草を撮っておこう。
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炭火焼チキンの隣では、スイカとズッキーニ、じゃがいも、玉ねぎなどを売っていた。
このお店のお姉さんのTシャツは、注目。
五線譜にト音記号と音符が踊っているではないか。どこに売っているのか聞きたくなった。ベネズエラの大草原に住んでいる人がどうしてこんなにしゃれたTシャツを着ているのか、不思議だ。
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そういえば、ベネズエラから青少年のオーケストラが来日するというので、一緒にオーケストラで演奏しないか、というはなしがあったばかりだ。テレビでもベネズエラの子供たちがバイオリンを練習するドキュメンタリーがあった。
ベネズエラでは1975年に青少年音楽教育システムであるエル・システマが創設された。このエル・システマで学ぶ子どもたちで組織されたオーケストラがいくつかあるらしい。
石油からの利益があるので、お金のかかる音楽教育もできたのだろう。だが、今まさに猛烈なインフレで経済破綻をきたしつつある状況で、音楽教育はどうなっていくのだろうか。

炭火焼チキンのお店のすみで、手作りの腕輪や髪飾りを売っていた。かわいらしいので、買いたかったのだが、現地通貨を持っていないし、米ドルは使えないので、結局買わなかった。
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添乗員さんは現地通貨を日本円で1万円ほど持っているので、買いたいものがあれば、添乗員さんに現地通貨で買ってもらい、それに相当する米ドルを添乗員さんに渡す、ということになっている。
だが、添乗員さんを煩わして買ってもらうのも気がひける。
ベネズエラのインフレが常識を超えた状況である以上、旅行者各自が現地通貨を持つのは、添乗員さんからみれば、もっと煩わしい混乱を招くことになるのだろう。


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