マチュピチュ遺跡ただ一つの門 [マチュピチュ・ウユニ塩湖]
観光3日目
ゆっくりめの朝8時10分にホテルを出発して、マチュピチュ遺跡に向かう。
マチュピチュ村は、とても小さいので、遺跡に向かうバス停までもホテルからは歩いて5分くらい。町の真ん中にあるアルマス広場にはインカ帝国皇帝のパチャクティの像がある。像の両脇にはインカの洋服のカラフルな像があって、まるで本物の人間みたいに見える。ここでひとしきりカメラ時間になる。
マチュピチュ村は標高2000mだが、これから向かうマチュピチュ遺跡は2400mの山の上にある。その遺跡に行く方法としては、専用のシャトルバスに乗るか、歩くかの2通りしかない。バスは次から次へと出ている。というか、満席になったら出発する。
バスの運転手さんは慣れたもので、日光の九十九折よりもっと曲がった道を猛スピードで走る。25分で遺跡に到着したが、その間、恐ろしくて写真を撮るどころではなかった。ほんの少しでも曲がり損ねると、崖下の川にまっさかさまに落ちていくだろう。ガードレールもないのだから。
さて、遺跡入口から少し登ると、見えました!!
下の写真の石の家は、見張り小屋。
この家は、遺跡の中でも高いところにあって、遺跡の市街地に行くには、ここから下っていくことになる。
遺跡の市街地が見下ろせる場所までやってきた。ガイドブックで見た通りの風景が広がっていた。よくみる写真の撮影ポイントは山の上に登らねばならないのかと思っていたのだったが、そうではなくて、遺跡入口からすぐのところが、その場所だったのは意外だった。
真正面の小高い山がワイナピチュ。マチュピチュは雨が多いとガイドブックに書いてあったし、昨日夜はひどく降っていたが、今日はよく晴れている。
後ろを振り返ると・・・・
ヤー混んでますねぇ。
カメラはこういうとき双眼鏡のかわりにもなってくれる。マチュピチュ市街地を見ると、結構人が入っている。それにアルパカまで見える。
真正面の山、ワイナピチュも拡大してみよう。段々畑が山のてっぺんまで続いているのが見える。山の上の畑って水やりはどうするんだろうと思うが、ここは熱帯雨林に属するところだから、そんなこと考えることもないのだろう。
観光客が山に登っているのも見える。ワイナピチュは2700m。この山に登るのは、1日あたり450名以下と規制されていて、入山料を取られる。時間があれば登りたかったのだが。
市街地の右のほう。
市街地の真ん中にある広場で草を食んでいるアルパカも望遠で。
さて、市街地に向かって、段々畑を下りていく。はるか下のほうには、ウルバンバ川が見える。川の標高は2000m、ここは2400m。足を滑らしたりしたら、400mの崖から川に転落していくだろう。
ここに子どもは住んでいたのかしら。子供の転落事故防止はどうやっていたんだろう。
ぐるぐると段々畑を回り込んで下りていく。遠くの山がみえてきた。
大分、下りてきた。
市街地の入口が見えてきた。段々畑や見張り小屋のあった、歩いてきた道は、市街地の外だ。中に入るには、ただ一つの門をくぐらなければ入れない。
マチュピチュ遺跡といえば、山のてっぺんにあるのだから登っていくものだと思っていたが、昔の人は、3400mのクスコからインカ道を、4000mの峠を越えて、マチュピチュまで下ってきたのだ。
写真左下の道に続く門がマチュピチュ市街地への門だ。市街地のまわりは深い谷と川に囲まれていて、防衛上の立地条件が良いことがわかる。クスコ方面の入口をおさえておけば町中の安全対策は大丈夫だ。
マチュピチュには母と妹が15年くらい前に、ドイツの友人夫婦も3年くらい前に旅してて、よく話を聞いていたのですが、うちにはなかなか遠いところです。
Adaさんの説明、とっても分かりやすいです!地形やアクセス、状態がよく分かりました。
by めぎ (2015-05-23 16:14)