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マチュピチュ遺跡の見事な石組み [マチュピチュ・ウユニ塩湖]

マチュピチュ市街地への唯一の出入り口である門は、案外小さい。
門をくぐろうとすると、真正面にワイナピチュが額縁におさまったように見える。この構図、素晴らしいですね。
ワイナピチュが神聖な山として崇められていたのだろう。
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門を入って、振り返ると、山の上にさっき通ってきた見張り小屋が見える。見張り小屋は、外来者を見張るだけでなく、市街地の中も見張っていたんだろう。
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岩がごろごろころがっているのは、石切り場。このように切り立った場所に大きな岩がごろごろしているのは、不思議な感じがする。遠くから持ってきたらしい。
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遺跡の石の建物の中で唯一の丸い形をした太陽の神殿は、ここで一番大切な場所だったようだ。南の窓から差し込む光が冬至を告げ、東の窓からの光は夏至を告げる。
太陽の神殿の隣は、皇帝の間と呼ばれていた。マチュピチュは皇帝の別荘だったのかもしれない。
写真右側に400m下の谷底のウルバンバ川が見える。
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市街地の中から外にある段々畑を見ると、素晴らしい。IMG_6941w.jpg

市街地の中には、水がいつも流れている場所もある。マチュピチュは山のてっぺんにあると思っていると、大分、様子が違う。クスコ方面からみると山を下って、険しい熱帯雨林の先にあるのがマチュピチュなのだ。だから水もクスコ方面から流れてくるだろうし、雨も多いのだ。
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石組の見事さ。ぴったりと合わさっていて、剃刀の刃も通さないといわれている。それに石の形をいかして合わせている。日本のお城の石垣もきれいだが、インカの石組には及ばないだろう。
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太陽の神殿を下から見上げる。光を取り入れて冬至を知らせる窓が見える。巨大な岩の上に石を積み上げているのがわかる。
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石組の芸の細かさ。
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なにげなく置かれた石だが、冬至の日には、3つの窓から入った光が、置かれた石の影を作る。その影はインカの世界観を示すチャカナと呼ばれるものだとか。
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500年の風雪で壊れかけた石組もある。500年もの間、人の手が入らない熱帯雨林だから壊れて当然だと思うけど。太陽の神殿などの石組が微動だにしないで残っているということは、草木の生えるすきまもないほど緻密に石が組まれているということなんだろう。
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マチュピチュ遺跡について、なぜこんなところに建物を作ったのだろう、などなど諸説あるが、もうこれは一目瞭然。皇帝の別荘としか考えられませんね。

自説皇帝別荘論の根拠。
・インカの首都クスコは3400m、ここは2400m、1000mも標高差があるので、マチュピチュのほうが健康にいいということがわかる。いくとわかるが2000mと3000mの標高差は雲泥の差である。
・アンデスでは金持ちは標高の低いところに住んでいる。だから空港は高いところにあって、繁華街へは下って行く。
・クスコは乾燥しているが、マチュピチュは熱帯雨林。緑が豊富だし、熱帯雨林ではあるけれど水はけもよく高地ではあるので、それほど暑くない。
・風光明媚。都市を作るほどの平らな土地がないので別荘地が適当だ。
・建物が堅固で豪華。これほどの石を集め、石工を集めて緻密な建物を作るのは、時の権力者にしかできないことだ。
・インカ道がクスコから伸びていて、100kmの距離にある首都クスコとの密接な関係があることがわかる。


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