天空に浮かぶマチュピチュ遺跡からインカ道へ [マチュピチュ・ウユニ塩湖]
昨日に続いて再びマチュピチュ遺跡のゲートをくぐる。でも、今日は、マチュピチュ市街地には行かない。
マチュピチュ市街地の門からクスコまで続くインカ道を、インティプンクまで歩く。インティプンクとは「太陽の門」と言われているが、つまるところマチュピチュ市街地に入る人たちの関所にあたる。
ゲートをくぐって展望のいいところまでくると、そこは一面の雲海ですごいことになっていた。
遺跡も半分くらいは雲海に包まれている。ワイナピチュも見えない。
谷底のウルバンバ川も見えない。
雲海はどんどん姿形を変えて、少しずつ天に昇っていく。雲海は、ちょうど、マチュピチュ市街地の上まで昇り、市街地が全貌をあらわす。
まるで雲の中に浮かんでいるような光景。
大自然の織り成すダイナミックな営みを、しばらく眺めていた。
さて、インカ道に入る。500年前に造られた石の道は、そのままの姿で残っている。行く手は雲海のドラマの真っ最中。
道の壁が素晴らしい石積みになっている。
もうマチュピチュ遺跡はみえなくなったが、蒸気はまだ谷底から湧き上がってきているので、目を奪われる。
段々畑がこのあたりでも造られているところがある。排水溝まで造られている。これも500年前に造られたもの。きめ細かく造られているのがわかる。その排水溝の下のほうにサンクチュアリロッジが見える。
蒸気の上昇はだいぶ落ち着いてきたようだ。谷底が見える。
インカ道もだんだん山奥らしくなっていく。標高も2500mくらいなので、息が切れる。一眼レフが重い。
だけど、木にぶらさがっているイトゴケが、太陽の光を浴びているのをみると、頭がリフレッシュされる。イトゴケは空気が清浄な高山でみるものだ。あたりの空気がすがすがしくて気持ちいい。
それに、これはペルーの国花、カントゥータではないか。
大きくしてみる。
ワイナピチュが見えてきた。マチュピチュ市街地の上の山だ。地上の蒸気はワイナピチュの上にまで昇ってきた。
どれくらい歩いただろうか。30分くらいかしら。とうとうマチュピチュ遺跡が見えるところまでやってきた。写真下のほうに小さく遺跡が見える。見張り小屋やワイナピチュ登山口あたりが見えている。
記念に拡大しておこう。
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