キリキリ展望台から見えた月世界の町 [マチュピチュ・ウユニ塩湖]
ラパスの中心街でランチとムリーリョ広場を眺めたあと、向かったのはキリキリ展望台。キリキリとは、煤という意味なんだそうな。昔、この辺に火薬庫があり、いつも煤で汚れていたためにこの名がついているそうだが、今は、入場料をとる公園になっている。標高3700mで、ラパスの町が一望できる。
ラパスの町は、空港から中心街に行くときに、ロープウェイから見渡せたので、だいたい、想像がつく。ロープウェイからは、町のど真ん中からの景色だったが、ここ、キリキリ展望台は、町の高台にあるから、郊外のほうまで見渡せる。
うんと右側の公演入口近辺は、午後4時を回った日の光に照らされて輝いている。
山の上まで家がびっしり。
望遠側で真正面の山をのぞいてみよう。
さらにまわりこんでいくと、黄色のサッカー場も見える。
遠くのほうが低くなっているところがあって、そちらにも高層ビルが続いている。
だが、山の様子がヘンだ。灰色に死んでいる。
ちょっと望遠で。
やっぱりヘンだ。ぎょっとする景色だ。
望遠側でさらに大きくしてみる。
月の世界に町をつくったらこうなるのではないかという光景がひろがっている。あるところから先は家がなく、灰色だ。そこだけは生物が死滅したかのように見える。地殻から毒ガスでも出てきたのかもしれない。
右側にカメラを移して。
もっと拡大。
晴れ渡っていて、光も強いので、遠くまで写せるのがうれしい。
さらに低くなっている奥の遠くのほうもみてみる。
荒れた山と、カラフルなビルとのアンバランスは、いったいなんなのだ~。
もう一度、真正面に目を戻して、山の様子がおかしくなっているところを確認する。写真真ん中から左方向へ向けて、山の土質が変化していっているのがわかる。あのあたりからさらに左方向の低地へ向けて、山は月世界状態になっている。
そのあたりをさらに拡大してみてみると、右側は住宅地としてかろうじてOKらしくて、左側は土地が荒れている。
あとでわかったことだが、月の世界に見えたところは、「月の谷」と呼ばれる観光地だった。土壌の浸食でできた地形らしい。月の谷とは、よく名付けたものだ。これもあとでわかったことだが、なんと私たちの今夜のホテルは、その近くだった。ここ、キリキリ展望台は標高3700mだが、ホテルの標高は3300mなので、400mも低い。少しでも高山病の危険性が減ればそれにこしたことはない。月の谷近辺の荒れた土地にカラフルな高層ビルが並んでいた理由が解明できた。
さて、また元の風景のところまで戻る。ラパスらしい密集した住宅が並んでいる。
また入口方向に戻っていくと、傾いた太陽の光で家々はいちだんと輝いていた。
お花で記念写真。
もう1枚、金魚草とラパス。
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