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ウユニ塩湖の湖畔にビクーニャ [マチュピチュ・ウユニ塩湖]

さぁ、これからウユニ湖!!
と思ったら、スーツケースが飛行機に乗っていなかった、という事件が起きた。
というより、重すぎて乗らなかったから、荷物は次の便で運ばれるということだった。アマゾネス航空会社、戦闘女族アマゾネス、がんばれ~。

さぁ、どうするか。
飛行場には、なんにもなくて、時間のつぶしようがない。添乗員さんが近くのホテルにかけあってくれて、そこで次の便がくるまで2時間待つことになった。旅のハプニングは大いに楽しむべし。だけど、今朝の4時起きの頑張りは、これで帳消しだ~。

平屋の真ん中の共有スペースの両端には客室が並んでいる。日本でいうとユースホステルといった感じ。とてもホテルといった雰囲気ではない。お茶は飲み放題にしてくれたので、下の写真の椅子に座って、コカ茶を2杯飲んだ。
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ホテル内をみて歩いても小さいのですぐに見終わってしまう。
外に出てみても歩き回れる雰囲気ではない。
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山高帽に、ショール、膨らんだスカートに派手派手風呂敷を背負っているというボリビアの典型的なお姉さんが通っていて、目を楽しませてくれることもあったけど、2時間は長かった。
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ようやくのことで、スーツケースが届き、ウユニ塩湖へ向かって出発。
しばらくすると、車が停まった。列車の墓場があるから見ていく、という。
観光メニューにはなかったのだが、現地ガイドさんとしては、大サービスのつもりだっただろう。鉄道ファンならよだれを流して喜ぶところだ。もっともウユニ湖へのツアーコースに明記されていることも多い場所だ。
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この鉄道はイギリスが敷設したものだそうだ。銀などの鉱物資源を海外に運ぶためのものだったが、チリとの国境争いで、太平洋の出口を失ったために、ボリビア国内での輸送に使われていたが、資源も算出しなくなった1940年代以降は、放置されたままになっている、ということらしい。

こういうものも観光資源になるのね、とは思うけど、早くウユニ塩湖をみたいので、気もそぞろになる。
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今晩のお泊りは、塩でできているというホテルだ。そこで、長靴に履き替えなければならない。ウユニ塩湖には水が張っていて、普通の靴では行けないのだ。そのためにわざわざ長靴を買ってスーツケースに入れてある。だからスーツケースが到着しないことにはウユニ観光にも行けなかったのだ。

車で40分くらい走っただろうか。小さな村があったりする。この近辺は観光業で成り立っているのだろう。雪を被ったアンデスの山が見える。ここは標高3600mだから、山は6000mはあるだろうか。
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地平線の遠くに白く見えるのは、塩だろう。このあたりは、砂漠みたいだ。塩分が多くて植物が育たないのかもしれない。
アルパカのような動物の群れがいた。飼っているのでもなさそうだ。
だが、正直なところ、アルパカ、リャマ、ビクーニャの違いはわからない。パタゴニアで見たグアナコともそっくりだが、写真の動物よりグアナコは大きめだったので、これはグアナコではない。いずれもラクダ科に属する親戚同士のようだ。
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さらに調べると、ラクダ科の中で、アルパカとビクーニャはビクーニャ属、リャマとグアナコはリャマ属となっていた。はっきりした違いを確認できなかったが、アルパカのほうは、家畜化もされたりして、首回りがずんぐりしている。いっぽう、ビクーニャはほっそりしていて、姿が美しい。

下の写真、これは本当にビクーニャじゃないかしら。ビクーニャは、アンデスの高地に生息する。ちょうど、このあたりではないか!! その毛は動物の中では一番細くて、高級品なので、乱獲されてきた、ということを聞いたことがある。だったら羊のように家畜化して毛を採取すればいいように思うのだけど難しいのかな。
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左はペルーの国章に描かれているビクーニャ、右は、ボリビアの国章に描かれているアルパカ、鳥はコンドル。ビクーニャもアルパカも国を代表する動物なのだ。

    Coat of arms of Bolivia.svg

さて、列車の墓場から1時間弱で、ようやく今晩泊まるホテルに着いた。塩でできたホテルといううたい文句なので、興味津々だ。入口はあっけないほど小さい。
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土地はたっぷりあるから全部平屋のようだ。外装は塩ではないように見える。
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ホテルの前には砂漠が広がっている。いや、砂漠ではなくてウユニ塩湖の端っこなんだろう。下の写真右下に、さっきのビクーニャらしき動物が3匹、草を食んでいる。このあたりは塩分が多くて草が生えないから、草をみつけるのも大変だと思う。
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ホテルの屋内に入る。天井の窓から自然光が入っている。ここはホテルロビーだ。
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ホテル受付の隣は、客用の団欒スペースになっている。壁やテーブルは岩塩の岩でできている。なるほどね、塩のホテルってこうなんだ~。塩といっても固まっていて岩とおんなじなんだ。
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さて、ホテルの部屋にはまだ入れないので、ホテルのロビーでスーツケースを開けて長靴を取り出す。
いよいよ出発~~。

長靴を持ってこなかったツアー仲間もいて、その人たちは、ここから車で20分ほどのところにある別のホテルで長靴を借りた。下の写真はそのときに立ち寄った塩のホテル。私たちが泊まるホテルより数段大きくてきれい。
塩でできたホテルといううたい文句が日本で爆発的にヒットし、水たまりも観光資源になるということに気が付いた5年ほど前から急ピッチで塩でできたホテルを建築しているが、とても需要には追いつかないらしい。このホテルも真新しい。現在、塩でできたホテルは3軒ほどしかないそうだ。
以前は、ウユニ塩湖というと、乾季だけが観光シーズンだったが、水たまりのおかげで、今では雨季も観光シーズンになり、そのためにウユニは大発展をとげつつあるのだ。雨季の観光コースを開発したのは、5年ほど前、日本の某旅行会社だが、あっというまに他の日本の旅行会社も真似をはじめた。だからここは日本人が多い。テレビでも天空の鏡と称して特別番組が組まれたりしている。まだ日本以外の旅行客は少ないように見える。
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岩塩を切り抜いてれんがのように積み上げていった柱。水に濡れても解けないそうだ。このあたりには木もなく、石もないから建築素材になるのは塩の固まりということらしい。
塩の岩は大理石のような色をしているが、ざらざらとした表面を残していて、なかなか趣がある。
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この岩を研磨したらぴかぴかの大理石みたいになるのだろうか。だが研磨したものは、ついにお目にかからなかった。研磨すると、摩擦熱が発生すると思うが、その熱で岩は溶けてしまうのかもしれない。調べてみたが、わからなかった。


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