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塩でできたホテル [マチュピチュ・ウユニ塩湖]

今、日本では塩でできたホテルに泊まる、ということが大人気になっている。ペルー、ボリビア観光といえば、以前はマチュピチュ、チチカカ湖、ナスカ地上絵が3点セットになっていたが、今やチチカカ湖にかわってウユニ塩湖になっている。

ウユニ塩湖も5年くらい前までは乾季だけだったのが、雨季が主な観光シーズンに代わってきた。鏡張りの湖と塩でできたホテルの2つが主な売り出し文句だ。急に売れ始めたので、塩のホテルは部屋数が不足し、ホテルが新築されたり、増築されたりしている。

私たちが泊まったホテルは、ここ。写真では見えないが、右側、後ろと大きく広がった1階屋だ。
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ホテルの各部屋の前には、共有スペースがあり、くつろぐことができる。
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共有スペースは、塩の壁で仕切られてはいるが、窓ガラスがあるわけでもなく、開放的な空間になっている。壁があるのは、建築構造上の問題のためだと思われる。
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塩の壁は、岩といってもいいようなブロックを積み重ねている。岩なので、濡れても解けない。ざらざらした感触をそのまま残している。
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空間の真ん中にはテーブルが置かれているが、これも塩のブロックを重ねただけ。
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ブロックをずらして無造作感を出しているのも。
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向こうの部屋にはハンモックが吊ってある。
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ストーブだってある。ストーブは多分鉄だろう。外の景色は、砂漠が広がっているように見える。きわめて無味乾燥だ。
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からっと明るい雰囲気があって、居心地がよさそうだ。
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低い壁の上には、いろいろな置物があって、みていて楽しい。塩のブロックをくりぬいて造った入れ物や、球。
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籐椅子が置かれた広い空間もところどころにある。
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床は真っ白の塩。塩はくだいていて、5mmくらいの粒粒になっていて、歩き心地もいいし、見た目もさわやか。だけど、掃除はどうするんでしょうね。掃除機をかけると粒粒の塩を吸い込んでしまうだろうし、ほうきで掃くこともできないと思う。もしかして掃除などしないのかもしれない。塩を新たにまくとか、塩を入れ替えるほうが簡単なようにも思う。

もっとも床が塩ではなくて、普通のホテルの床だったら、ウユニ塩湖で水につかった長靴やズボンが塩で真っ白に汚れているので、床も白く塩が残ることになってしまうだろう。ここは痛しかゆしかもしれない。

なにしろズボンは洗濯しないと穿けないほど、水の飛沫が乾いて塩だけが真っ白に残っている。カメラもだいぶやられたかもしれない。上着も捨ててもいいものを持っていってよかった。とにかく足の先から頭のてっぺんまで塩まみれ。
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そしてホテルの部屋。壁は塩のブロック、ベッドもブロックを積み重ねている。床はざらざらの塩。
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バスルームに続くところには塩の岩をくりぬいたような机が置かれていて書き物ができる。
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だが、この部屋には1泊しかしなかった。1日目は部屋割りのときに一番ビリのくじをひいてしまい、物置部屋を急きょ客室にしたといったところになった。そこは塩の壁でもなく、とても客室と呼べるような部屋ではなかった。客数の増加のためにそのような部屋もそっとツアーにもぐりこませているとしか思えない。部屋を替えてくれるように頼んでも満室でだめだった。その部屋はホテルのすみっこにあった。なので、食堂や玄関からは一番遠いところになる。ホテルは1階建なので、とても広い。ここは標高3700mだから、一歩進むのにも深呼吸をしながらゆっくりと歩かなければならない。だから食事のために部屋を出て食堂にたどりつくのに10分ほどかかってしまう。これには閉口した。

下の写真は、夕焼け見物から帰ってきたときのもの。外が夕焼けの名残をみせている。
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食堂。
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