ガイアナがイギリス領だったころの建物 [ギアナ高地]
ガイアナでのはじめての朝、快晴だ。
ホテルの部屋から赤と白の縦じまの塔が見える。後でわかったのだが、これは灯台だとのこと。昨夜にぎわっていたホテルのプールサイドはひっそりとしている。
朝食の前にホテルの敷地内を少し歩いてみる。
お、結構立派な外観ではないか。
庭の花もきれい。
これなんだっけ。
朝食はビュッフェスタイルで、ついついあれもこれも盛ってしまう。目の前で焼いてくれたオムレツが特においしい。
ホテルの端まで行って窓の外をみるとビーチが広がっている。だれもいない。大西洋なのだ。
海外では朝の散歩が楽しみのひとつだったがチリの小さな港町で野犬6~7頭に囲まれてふるえあがって以来、気を付けているので、散歩は取りやめにした。
さて、今日は、日本からの飛行機を2回も乗り継いだ長旅をいやす日になっている。
ジョージタウンの町をのんびりと見て回る観光だけだ。
まずはじめは、シーウォールからはじめるとのこと。なに?シーウォールって海の壁、つまり岸壁のことじゃないの。
ガイアナとは水の多いところという現地語らしいから、やはりジョージタウンは、海水との戦いも重要なことなんだろう。
海岸には、日本の堤防にくらべると、はるかに低い堤防が築かれていて、公園風に整備されている。
下の写真の手前のビルは、泊まっているホテル、その向こうもやはりマリオット系のホテルだ。
ガイアナには観光客はほとんど来ないらしく、ガイアナのホテルといっても大きなものは、こんなところなんだろう。
次は、瀟洒な洋館めぐり。
ガイアナは16世紀終わりにオランダの植民地になったが、19世紀はじめにはイギリス領になっている。だからイギリス領ガイアナと呼ばれ、町の名前もイギリスの王の名前にちなんでジョージタウンと呼ばれるようになった。ガイアナは南米で英語が公用語となっている唯一の国である。
木造の建物は、イギリス領だったころに建てられたものだ。これはレッドハウスと呼ばれている。
窓の形がおもしろい。デメララウィンドウと呼ぶそうだ。デメララとは、デメララ川という川もあるから地域の名前なんだろう。
赤道に近く、年中暑いので、窓は日よけでもあり、下に向かって開いている。その下の方に、北米から取り寄せた氷を置いてクーラーにしていたそうだ。ものすごくぜいたくな暮らしをしていたのだ。
レッドハウスの庭に咲いていたキョウチクトウ。
火炎樹が良く似合う。
ガードマンのいる家も。
こういう建物がずらっと並んでいて、高級住宅街のようにみえるが、そうではなくて、公的な用途につかわれているらしい。
さて、次は水門をみせてくれた。日本にもよくあるやつなので、うっかり写真を撮らなかった。
ジョージタウンは海抜が低く、というか、海と同じ高さなので、高潮被害が多いらしい。水門も重要な設備なんだろう。
大きな川もあるが、小さな川が何本も海にそそいでいるので、それは水門でコントロールしようということだろう。
肝心の水門を撮らないで、水門から見える海の風景を撮っていて、我ながら笑ってしまう。タイヤをいっぱいくっつけた船がもの珍しかったのだ。
海水の泥にはムツゴロウがいた。
水門で魚釣りをしている子ども。竿はなく紐だけで釣っている。
また、バスに乗って次の観光に向かう。
バスからは、まだ多くの木造建築が見える。
これは看板からすると文部省にあたるような機関の博物館みたいだ。
これは看板を読むと図書館らしい。
ガイアナの観光情報は日本にはほとんどないので、事前勉強をしてこなかったせいか、何を見ても目新しく、興味がつきないので、時差ボケどころではない。
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