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ガイアナで一番大きなマーケット [ギアナ高地]

さて、次の観光は、ガイアナで一番大きなマーケットだ。

どこの国に行っても、その地元のマーケットを探検するのは、大きな楽しみだ。
マーケットの名前は、スターブルークという。スターブルークというのは、イギリス領になった1814年以前のオランダの植民地だったころの街の名前だった。ジョージタウンの街の名前はイギリス領になってスターブルークから変えられた。オランダ語のスターブルークという名前がマーケットの名前として残っているのはおもしろいことだ。

時計塔のあるマーケットの建物の前は、バスの発着所であり、商品を積んでくるトラックも混じって、車と人であふれている。
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マーケットの向かい側もお店が並んでいる。
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ガイアナのジョージタウンは治安が悪いとガイドブックやネット情報などで読んでいたので、肩からぶらさげた貴重品をしっかり抱きしめて、マーケットの中に入って行ったが、それは杞憂だった。マーケットのまわりや、中も平和そのもの。
商品を買い求める地元のお客さんやお店の人でにぎわう中で、私たち日本人ご一行様は、ちょっと異質で目立ったかもしれない。
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日常で使う衣類のお店。
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生地屋さんの前には、小物類のお店。蚊帳も売っている。
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かわいい子供服、子どもに着飾らせて大切に育てている様子がうかがえる。
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ここは熱帯。年中暑いからサンダルは日常の履物なんだろう、ずいぶん凝った飾りが皮にほどこされている。
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貴金属にスマホのお店かな?
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女性用アウター衣類。
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肉屋も何軒か並んでいる。豚肉と鶏肉が多かった。豚肉を食べないイスラム系が少ないことがわかる。
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インド系、黒人、白人と人種のるつぼみたいな店頭。
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この通りはちょっとおしゃれなムード。
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大きな屋根の中に何本もの通路が走っていたスターブルークマーケットを出ると、熱帯の明るい青空がひろがっていた。
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バスまで歩いていく間にも立派な木造建築が並んでいる。
これは、ガイアナ議会。65名の議員で構成されているとのこと。
庭にクリミア戦争で使われたというカノン砲が置いてある。だけど、なんだってロシアのクリミア半島から南米まで持ってこられたのだろう。しかもガイアナという独立国家になっても議会場に飾られているというのはどうしたことだろう。
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近くに咲いていた白いキョウチクトウみたいな花。葉っぱからすると違う種類のようだけど、熱帯の青空によく似合う。
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ガイアナの人口は約76万人(2003年)、これに近い日本の自治体は練馬区で72万人である。
ジョージタウンの人口は、21万人なので、ガイアナの人口の28%にあたる。つまり、ガイアナの人口はジョージタウンに集中しているということだ。
ガイアナの国土面積は日本の約6割弱、だいたい半分である。
日本の半分くらいのところに練馬区ほどの人口が住んでいる、ということになる。
スターブルークマーケットは練馬の商店街と考えればわかりやすいのだろう。

世界最大の木造教会であるセント・ジョージ教会は、イギリス国教会なのだが、ガイアナの宗教の中で、イギリス国教会は、わずか7%ほどを占めるに過ぎない。一番大きいのは、なんとヒンズー教の28%である。続いてプロテスタント、カトリックときて、イスラム教が7%となっている。
イギリスの植民地だったインドやパキスタンから連れてこられたサトウキビ農園や砂糖工場の労働者の末裔がガイアナの主たる人種であり、したがって宗教もヒンズー教が主になっている。

人種も宗教もごちゃまぜの植民地時代を引き継いだガイアナという独立国家の将来像を描いて、国民を引っ張っていくのは、大変だと思うが、着実に歩いているように思われる。


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