カイエトゥールフォールの真上から [ギアナ高地]
カイエトゥールフォールのレインボービューはボーイスカウトビューから滝に近づく方向で10分くらい歩いたところにあった。
残念ながら雨がぽつぽつし始めていたので、虹は出なかった。
近くにこんな看板が・・・・。
8フィート以上崖に近づくな、と解釈するのかな。
でも、みなさま、この通り。
200m以上の断崖絶壁をのぞいているのだ。
アタクシは規則を守り、崖の3mほど手前までしか行きませんでしたよ(本当は高所恐怖症)。
雨がひどくなってきた。ほとんどの人が雨が降るとは考えてもいなかったので、雨具がない。
熱帯ジャングルの雨は、結構激しい。
木の下やジャングルに逃げ込んでも、どうしようもないほどだ。
ここで、添乗員さんの大英断がくだされる。いったん、近くのロッジに行き、雨宿りする、という。
そのロッジは、さっき、出くわした観光客が宿泊していたところらしい。
そこの軒下で雨が止むのを待った。
ジャングルのスコールというのは、あっけないものだ、間もなく雨が止んだ。
今度向かうのは、滝の真上のほう。
岩が飛び出しているところでポーズをとっている。ア~、オソロシイ。
この構図は、ネットのどこかで、みたことがある。だが、似ているようで、ずいぶん違っている。水量が違うのだ。
ネットでみたのは、人間の後ろにも滝の流れがあって、白い水の中に人間が写っているので、人間が際立ってみえるのだ。だが、今は、水量が少なくて、岩が飛び出している恐ろしさや、人間がなぜそんなところに立っていられるのか、という不思議さが、写真では伝わってこない。
今度は、滝の真上まで行ってみる。水量が多いときには、写真手前まで水があふれているはずなので、行けないところだ。
この写真はみているだけで怖ろしい。足をちょっとでも滑らせようものなら、226mの滝壺まで落ちていく。
水量が少なくて、露出してしまった川床に、ピンクの水草が生えている。滝の真上だから相当の水圧があるはずだ。太い根っこが、岩にしがみついているのを見て、こういうところでも生きていけることを納得する。
川の上流方向には水草が顔を出して草のように見える。
さすが、滝の真上から滝壺を撮る勇気はなかったので、その先の川で我慢する。
滝の左側面は、さっきまでいたレインボービューの崖がたちはだかっている。あんなところにいたのかと思うと、足がすくむ。
さて、はらはらどきどきの滝探検が終わり、ロッジまで戻ってランチタイムになる。
ランチはお弁当だ。飛行機で一緒に運ばれてきたのだ。ここのロッジは、かろうじて寝ることができるくらいの機能しか持ち合わせていない。
で、そのお弁当を開けてびっくり。巨大なお弁当のふたを開けると、底にはピラフ状のご飯がびっしりと詰まっている。こんなに食べられる人、いませんね。
手前のうなぎのかばやきのようなものは、バナナをソテーしたもの。これがおいしい。青いバナナを使うそうだが、どこでも出てきた。肉はどこでも鶏肉が定番のようだ。
さて、これから、ガイアナとブラジルの国境の町、レセムに向かう。
パイロットさんは、またもや、大サービスで、カイエトゥールフォールを旋回してくれた。
深い森林に抱かれて、人間の侵入を拒んできた、カイエトゥールフォール。これからも原始の姿を残しておいてほしいと願わずにはいられない。
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