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ロライマ山に虹 [ギアナ高地]

ロライマ山頂の台地は終わりだ。ヘリが待っている。名残惜しい。今度はいつ来られるのだろうか。
今度は、絶対に頂上の台地に3泊くらいのテント泊にしたい。できれば、マクロレンズも持ってきてじっくりと時間をかけてお花と向き合ってみたい。
今回は、一眼レフすら持ってこれなかった。重すぎてもう持ち歩けない。そのかわり、一眼レフに一番近い機能のデジカメを持ってきたけど、一眼レフの反応の良さにくらべると、本当にがっかりするくらい、にぶい。
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ヘリに乗り込むや、あっという間に飛び立つ。今までいたところが、まったく別の風景で目に飛び込んでくる。
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青空を映した水たまりがきれいだ。何億年もこの風景が続いているのだろう。
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ヘリは台地をあっけないほど速く飛んで、下降に入る。もうちょっと飛び上がってくれたら、頂上台地と崖のコントラストがわかる風景が見えたのに・・・
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ギアナ高地に100ほどあるといわれるテプイ(テーブル状の山)のうち、お隣のクケナン山は、足で登ることはできないが、ここロライマ山は比較的簡単に登れるそうだ。ロッジがその登山コースの起点になっている。
写真をみると、確かに、あそこなら登れるかもしれない、という感じがする。
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反対側にはグラン・サバナの広大な平原が広がっている。畑も家もなにもない、原初の姿もこうなのか、と思ってしまう。
だが、グラン・サバナは、現地人のペモン族が原野に火を放つ習慣があることから、森林がなくなりつつあるという記事を読んだ。
きっと、この平原も太古は森林だったのだろう。
濃い緑が筋状になっているのは、水の流れがそこにあるということを示している。
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ロライマ山が遠ざかる。
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山と別れを惜しんでいたら、突然、雨が降ってきた。ヘリの窓は、一瞬のうちに雨滴におおわれ、なにも見えなくなった。
猛烈な雨、情け容赦なく降りつける。
だが、4,5分もたたないうちに、ロッジが見えてきた。雨は突然、止んだ。
ここは熱帯なのだ。しかも、日本の2.5倍も雨の多いところなのだ。スコールってこういう風にやってくるのねぇ。

ロッジは山のてっぺんに見える。ここは、パライ・テプイというテーブル状台地であることが、よくわかる。
ヘリは、なんだって、上から降りないで、下から這い上がっていくのだろう。
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ヘリが着地する寸前。ロッジがおもちゃの家みたい。
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ヘリから降りてロライマ山をみると、虹がかかっていた。さっきのスコールのおかげだろう。
スコールで視界が閉ざされてしまったが、それと引き換えの虹だったらおつりがきますね。
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近くで、また煙があがっている。もう火事だぁ、などと驚かなくなってしまった。だけど、なぜ、ペモン族は、森林を焼くのだろう。焼いて畑にするわけでもなさそうだ。このあたりの土地は痩せていて、農作物はできないらしい。
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さて、今度は3番目の組がヘリでロライマに行く。
その間、食堂でのんびりしよう。
食堂では、飲み物を用意してくれている。多分スタッフの方が買っておいてくれたんだろう。
ラム酒をコーラで割って飲むのが、とってもおいしい。ベネズエラではラム酒が安いのだ。

食堂といっても屋根と低い板塀があるだけで、その間には、なにもなく外の景色が見える。
ラム酒を飲みながら見たロライマ山。
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左に目を転じればクケナン山が見える。アルコール入りでこの風景、悪くないねぇ。
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こんなにぜいたくな旅でいいのかなぁ。ラム酒に浸りながら、絶景を楽しむ。

アルコールでいい気分になったところで、今度はまた、カメラで遊ぼう。
遠くに見える山から、まずは、鉛筆みたいな山、ワダカイピエポ・テプイ。木の切り株という意味なんだそうな。
不思議なことにこの山の標高とか、登山歴とか調べても出てこない。GoogleMapにはこの山の名前すら出てこない。どこから見たって特異な形をしているのに情報がないということはどういうことだろう。
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次はユルアニ・テプイ。標高は2600m。
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下写真の右がロライマ山、クケナン山、ユルアニ・テプイ。もう何度もこんな写真を撮っているがいつも表情が違う。
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ロライマ山の虹が消えて、くっきりとしてきたので、もう1枚。
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お、3番目のロライマ山遊覧飛行組が戻ってきた。ヘリはやっぱり下から這い上がるようにしている。
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そして着陸。このとき猛烈な砂埃を巻き上げるのだが、下から滑り込んで着陸すると、多少、砂埃が減るのではないか、ということに気が付いた。ヘリが着陸するときにロッジのドアを開けていた部屋は、ベッドにまで砂埃があがってしまったとぼやいていた。
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ヘリは役目を終えて、サンタ・エレナに戻っていった。後ろにクケナン山がくっきり。
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さて、また山を撮ろうとしたら、ロライマ山がぼやけてきた。お天気と雲の様子がめまぐるしく変わっていき、それにつれて、山の様子も変わっていく。
写真右から、ロライマ山、クケナン山、ユルアニ・テプイ、ワダカイピエポ・テプイ。
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