ボートで見に行くアポンワオの滝 [ギアナ高地]
グラン・サバナの北西のすみっこチバトンで迎えた朝、電気も使えたし、シャワーも温水が出て、久しぶりにのんびりとした。
チバトンでは2泊するが、まぁ、言ってみれば今日は、休養の日でもある。昨日は、パライ・テプイでロライマ山の日の出をみるために、夜明け前から起きていたし、その後、滝めぐりでびしょ濡れになって遊び疲れた。
明日からは、いよいよエンジェルフォールに向けて厳しい旅程をこなすことになるので、ここで英気を養う、という筋書きだ。
そういうわけで、今日の予定は、アポンワオの滝を見るだけ。ボートに乗っていくという。
4WDは、また、でこぼこ道をくだっていく。
1時間ほどで、ボート乗り場に到着した。
玉ねぎのような実をつけているのは、クルシアだ。チバトンの庭では、きれいな花をつけていた。
川の岸辺の林では、若者たちがキャンプをしていた。こういうグループは後にも先にも、この一組だけだった。
そういえば、今日は日曜日、仕事も休みなので、来ているのだろうか。大音響で音楽を鳴らしている。
こういうところで、キャンプをしてくつろげるのは、ベネズエラでは、金持ち組になるらしい。一般大衆は、多分猛烈なインフレで暴動寸前ではないだろうか。
ボート乗り場が見えてきた。
ちゃんとボートに乗れるように土手を石で固めている。観光を意識した場所だ。
ボートは2台に分乗した。あっちが早いとか、追い越したとか、すっかりお遊び気分になった。
ボートは20分ほどで、目的地に到着した。
ボートを降りたところに咲いていた花が、黒っぽかったので、一瞬、ぎょっとした。
銅葉ハイビスカス・ブラックキングかなぁ、それとも黒葉アメリカフヨウかなぁ。
ここで見ただけで、ほかでは見なかった
ボートを降りて、川沿いに15分ほど歩く。
小さな花が咲いている。
鮮やかな花も。ラン科のエビデンドラムのようだけど。
ハハコグサみたいに白い毛におおわれた草。
現地のガイドさんが、道の真ん中にあるシロアリの巣を教えてくれた。靴で、巣を少し壊して中を見せてくれる。
道のど真ん中に巣を作るなんて、アリも、ちょっと見通しが悪すぎる。人間に蹴っ飛ばされたらそれでおしまいではないか。やはり、アリといえども、大所高所から広い視野を持って巣を作る場所を決めることが重要だ。
ガイドさんは、観光客をここへ連れてくるたびに、同じ説明をするためにアリの巣を壊すのだけど、同じところにまた作るのですって。このアリは、学習能力にも欠けているらしい。
このシロアリは喉の薬にもなるそうだ。
壊された巣からアリがうじゃうじゃ、出てくる。
他のところには、ハキリアリもいて、葉っぱを運んでいた。
15分以上、歩いているけど・・・。
あ、看板が見えた。アポンワオと書いてある。
あら~~滝だわ~。
滝と反対方向は、グラン・サバナが広がっている。
コメント 0