アポンワオの滝壺まで [ギアナ高地]
4WDで、アポンワオの滝に来る途中、イボリボという村を通ったが、そのあたりの野原にも、チバトンのロッジでみたカトレアそっくりの花がいっぱい咲いていた。国道をそれたところなので、未舗装の道路で、写真を撮るどころではなかったのは残念だった。
4WDを降りて、さらにボートでやってきたところにも、この花が咲いていた。現地ガイドさんは、この花は、クリスト・レイという名前だと教えてくれた。花びらを向くと、キリストの像みたいなのが、ほれ、この通り、と言って、見せてくれた。
帰国後、クリスト・レイを検索してみたが、ぜんぜんみつからない。ギアナ高地の本には、ラン、と書いてあるだけ。
結局、花の名前はわからなかった。
この花は、この近辺には、どこにでも咲いているから、あまり注目されないのかもしれない。
しばらく歩くと、滝壺に下りる道の標識があった。この滝は、滝壺で遊ぶ滝らしい。
だが、この滝は、落差115m、これを下りろ、というのか!!!
華厳の滝は落差97mで、ここより短いにもかかわらず、滝壺に下りるエレベーターがあった。
意を決して、下りはじめる。途中にカメラに収めたい花や景色があったのだが、ころばないよう、道をしっかり確認することを優先しよう。岩ばかりだし、木の根っこが伸びていてつまづきそうだ。
あら、ここにもマクレアニアが。チバトンの庭に咲いていた。
必死で崖道を下りてきたかいあって、素晴らしい滝が目の前にあった。
華厳の滝より20mほど落差が大きいが、それほどにも見えないのは、横幅があるためだろう。
柵も何もないので、どんどん近づいていく。
だが、水しぶきで、カメラ撮影はできなくなった。衣服も濡れていく。仕方なく、退散したが、レンズは下の写真のように、水玉模様になってしまった。
さすが、ここで滝に打たれたりして遊ぼう、という人は誰もいなかった。
滝のまわりの植物でも眺めていよう。
日本にもありそうな感じの植物なのだが、葉の様子が微妙に異なっている。
これも日本にもありそう。こういうのは調べてもわからない。
さて、また川沿いに歩いていく。
この滝は、ちょっと離れて眺めていたほうがきれいに見える。
遠くから望遠で撮ったほうが、レンズが水浸しにならなくていい。
さて、川沿いにさらにどんどん歩いて、滝から遠ざかっていく。
隠された泉、という名前の場所に行くという。エ~、名前がいいじゃない。
ひっそりと木に囲まれ、小さな滝のある泉が見えてきた。なるほど、隠された泉ね。
なんだか日本風だ。
狭くて、水辺に全員がいけるのかしらと思うほど。
この泉は、水浴びをして遊ぶ場所だとのことで、さっそくみんな水に飛び込んだ。
だけど、正直なところ、タンニンを含んで、黒っぽくなった水の色と、太陽も差し込まないほどの原始的な森林におおわれて今にもネッシーが首を出しそうな雰囲気があるので、水に入る気はしなかった。年のせいかなぁ。そういえば、女性の中で最年長のようだし・・・。
木漏れ日を受けて咲いている花を眺めているのも楽しい。
木や草を眺めていてもあきない。
ひとしきり、小さな滝で遊んだあと、同じ道を引き返す。
115mを登るのは大変なので、カメラはしまいこんで、登ることに専念しよう。
こういう花が咲いていても。
ようやく、滝の上まで登ってくると、イボリボ村の1軒だけポツンと建っている民家に立ち寄った。
そこの木に奇妙な花が咲いていた。ビワの花もこんな感じだった。毛でおおわれていて、おとなしめの花が咲いている。
民家の庭では、どぶろくのような地酒の造り方をみせてもらったり、芋のようなものの煮方を見せてもらったりした。
国立公園の中にあるグラン・サバナに住むことを許されているのは、ペモン族だけなんだそうだ。どうりで、ベネズエラに入ったときから、働いている人たちの顔つきが、ペルーやボリビアに住んでいるインディオに似ていると思ったわけだ。
ここイボリボ村も先住民族のペモン族の村だ。
民家の庭にはダリアが咲いていた。
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