ギアナ高地上空のランデブー [ギアナ高地]
グラン・サバナの北にあるルエパから、カナイマまでは1時間弱のフライトだ。地図をみると200kmもない。
エンジェルフォール観光の基点になるカナイマへ通ずる道路はない。ルエパからの道がないだけでなく、カナイマは陸の孤島で、どこからも車でいくことはできず、空から行くしかない。
あるいは、ボートで川をさかのぼって行けるのかもしれない。オリノコ川の支流カロニー川からさらに支流のカラオ川の岸辺にカナイマがある。カナイマからさらにどんどんさかのぼっていくとエンジェルフォールがある。
カナイマには滝があるので、その先にさかのぼっていくには、ボートを下りなければならず、滝の上からまたボートに乗ってさかのぼっていくことができる。カナイマまでも滝になっていてボートが通行できないところがあるのかもしれない。
カナイマに通じる道がどこにもないなんて、本当か?と思ってグーグルマップで調べてみたが、やはり道路はない。そもそもこのあたりは、グーグルマップで調べても情報が少なくて役に立たない。ガイドブックの地球の歩き方の地図のほうが、少しましだ。その”地球の歩き方”でもブラジル編のおまけみたいな形で、40ページほど都市中心の案内があるだけだ。ギアナ高地の解説は地図を入れてもわずか5ページしかない。しかもその地図には、ルエパが載っていない。
今回の旅行では、情報の少なさに驚いた。
ギアナ高地が地球最後の秘境と言われるわけだ。
すべての道はローマに通ず、と思っていたが、それは、ローマの驕りだろう。大国中心の考え方には落とし穴がある。
飛行機はグラン・サバナの平原から森林地帯に入り、ほどなく、テプイ(卓状台地)が見えるようになった。が、雲もどんどん出てくる。
ルエパからカナイマまでは、いくつものテプイがある。
ロライマ山で見たのと同じように切り立っている。
また森林地帯になる。川が蛇行している中に砂地が見えているのはなんだろう。草地になっているから、人の手が入っていたところかもしれない。
このあたりには道路はないと思うので、ボートでくるしかないと思うのだが。
この川は、カナイマからみると、さらに奥地にあたる場所になるはずだ。グラン・サバナからは、川伝いでは来れない。
グラン・サバナの川も最終的にはオリノコ川に流れ込んでいくが、ギアナ高地を取り囲む形で、グラン・サバナから南に流れていき、めぐりめぐってカロニー川に合流する。
ということは、飛行機で今まで飛んできたところに分水嶺があったはずだ。
ここはテプイの上のようだ。岩のテーブルが置かれているよう。
ロライマ山の頂上台地に似ている。
飛行機の車輪が写ってしまったけど。
おだやかなテプイ頂上だ。
こういうのが、かなり続いている。大きいテプイだ。
これはテプイの端のようだ。雲の湧いているところが、切り立った崖なのだろう。
今度は崖に滝が見える。
また、台地頂上の端のようだ。
テプイが切れて森林地帯に入った。
お天気が良くないので、エンジェルフォールは見えないようだ。
すぐ近くに、飛行機が見えて、驚いた。2機に分乗して飛び立ったもう1機だ。
しばらく並行して飛んでいる。
もう卓状台地の上空飛行は終わったようだ。台地状の山は遠くになってしまった。
ギニア高地上空でのランデブーも終わって、もう1機は飛んで行って見えなくなった。
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